地平線への鍵 【Sound Horizon考察】

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「聖戦と死神」 -〈光の女神〉とは?-

 ここでご紹介するのは、ブリタニア王国の統治者たるローザ女王や、〈薔薇の騎士団〉が信奉せし、「光の女神/ブリギット」についての豆知識です。


 さて、これはネットなりで調べれば直ぐに判ることですが、モチーフとなっているのはケルト神話の「Brighid女神」ですね。最も有名な二つ名は、「火の女神」という呼び名でしょうか。
 この[Brighid]という綴りは、ケルト語(ゲール語)のもの英語では[Bridget]になります。
 ちなみに「Brigh」は、英語では「strength(力)」の意とされますが、その名の示すとおり「Brighid女神」には武術を司る女神としての一面も存在します。
 詳細としては、この女神が司るのは、豊穣、かまど、出生、治癒、詩、鍛冶、武術
 また、「三位一体の女神(三人の女神が一体になった存在)」でもあるとされますが、その内「白い処女」と呼ばれる側面のみが[Brighid]であるとされる場合もしばしば有ります。この「白い処女」としては、火鉢を象徴する魔法のカップを持った女性という姿で描かれるそうです。
 ケルト神話の主神ともされる「ダグザ/Dagdha」の娘であり、後にダーナ神話の母神「ダヌー/Danu」へと変化を遂げる事に
 ちなみにこの「トゥアハ・デ・ダナーン/Tuatha De Danann(ダヌーの一族・ダーナ神族)」は、金髪碧眼&長身痩躯という特徴で描かれるそうで、西欧での所謂「妖精」のモチーフとなったのも、このダーナ神族だそうです。

 「火の女神」として知られる彼女の三面は、“詩のインスピレーションとしての火”、“豊穣と治癒としてのかまどの火”、“鍛冶と武術としての炉の火”にそれぞれ別たれます。ドルイド(ケルトの神官)の守護者です。
 ヨーロッパの僻地では、現在も2月2日「聖燭祭」と呼ばれる祝祭が行われますが、これはもともと「Brighid女神の祝祭日」だったとか。
 もしやこの日は、〈薔薇の騎士団〉もお祭り騒ぎだったりするのかな? なんて考えると面白いですね。

 実際の所、ケルト=ガリア(主にアイルランド)に於けるBrighid信仰は凄まじい人気があったようで、「Brighid」という名が「女神」という言葉と同義であるとさえ考えられていました。
 一説では、キリスト教ですら[Brighid]信仰を駆逐する事は敵わず、聖人として取り入れられたとされますが、これは諸説ある中の一つです。
 但し、キリスト教に[Brighid]の名を持つ聖人が居る事は確かで、一人は6世紀の人であるとされる「アイルランドの守護聖人/St. Brigit of Ireland」。「ゲールの(聖母)マリア」(Mary of Gael) とまで呼ばれた人物で、それにより彼女の名 Brigit (Brighid) は聖母マリアの名と同様に神聖視されました。英語では普通、[St. Bride]または[St. Bryde]と呼ばれます。
 もう一人が14世紀の人である「スウェーデンの守護聖人/St. Bridget of Sweden」。まあ、こんな感じですので、Brighid女神が聖人としてキリスト教に取り込まれたのか、Brighidの名を持つ聖人が居たが為にそういう風に後付け設定されたのか、実はハッキリしていないんですね。

 さておき、皆さん。2月2日は我ら〈薔薇の騎士団〉にとっての祝祭日ですので、どうぞご記憶あれヾ(゚∀゚)ノ゛
Copyrights (C) CAZ 【2005年07月14日更新】 | Chronicle 2nd | HOME
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